職場のキッチンにて数日前のこと。
マネージャーのJさんがウェイター、ウェイトレスを一人ずつ連れて来て、「この子達今やることないんだけど、何か手伝わせることない?」と言ってきました。
そこでその日のメインコースの仕込みに忙しいシェフのM君、ちょっと考えてから聞きました。
「にんじんが山ほどあるんだけど、皮むいてくれないかな?」
ところが。
「私、にんじんの皮むいたことない・・・・」
と、ウェイトレスの女の子。
・・・・・・・。
ええーっ!?
傍でBBQ用のサラダ作りに勤しんでいて、背中でなんとなく会話を聞いていた私、思わず声を上げてしまったわ。
にんじんの皮むきなんて、今はピーラーがあるからナイフさえ使わないのに。
M君も一瞬目を見開いてそれから私の顔を見たけど、それでも冷静に聞き返しました。
「にんじんの皮、剥いたことないの?」
しかし私の驚愕は、頷いた女の子の隣でフォローを入れたJさんの言葉で頂点に達しました。
「そりゃそうよ。だって、この子まだ16歳なんだもの」
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
はあ!?
にんじんの皮を剥いたことがないのは16歳だから?
つまり16歳だからにんじんの皮を剥いたことがなくても当たり前なんですか?
びっくりした。本当にびっくりした。
あんまりびっくりしたので、あとで他のシェフたちにもその話をしたら、
「ひどい話よね。驚かないけど」
「親が甘やかしすぎで何でもかんでもやってあげちゃうから、そんな基本的なことさえできないのよ。驚かないけど」
という反応であった。
あー、それにしてもびっくりした。面白いのは一緒にいた16歳の男の子の方は、にんじんの皮むきくらいはやったことがあったところ。この差はやっぱり男女ではなく親にあるんだろうなあ・・・
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